おばんでーす、マンマ(@manma1020)です
北海道のキャンプ場はだいたいが10月末で夏季営業を終え、冬季営業に入ります
300カ所以上あるキャンプ場も冬季に入るとだいたい70カ所近くまで減りますが、ひと昔前までは数えるくらいしかなかったことを考えると『キャンプブームありがとう』って感じです。
さて、北海道の厳冬期は-10℃を超え-20℃になる地域もあります。
僕の住んでいる道北地方も-20℃になる日も少なくなく、積雪も多い地域です。
冬キャンプでストーブや薪ストーブがあるとテント内が暖かく寒さも忘れるほどヌクヌク眠れますし、快適間違いありません。
しかし、ストーブを使用すると一酸化炭素中毒や火災のリスクが付いて回ります。
就寝時は何が起こるかわからないので上記の理由でストーブは消して眠るというのは鉄則ですが、冬キャンプに慣れてくると「大丈夫だろう」「火事にはならないだろう」など「だろう運転」的な思考が芽生え始めるはずです。
車が横付け可能なキャンプ場ならともかく、搬入に距離のある場所ならストーブを運ぶ労力が必要になります。
ストーブがないだけで一回分の搬入回数を減らせるのです。
足元が雪で足を取られやすい冬キャンプでの一回分の搬入回数の差はでかいです
という事で今回の記事は冬キャンプでストーブなしで乗り切る方法の紹介です。
冬キャンプをストーブなしで乗り切る方法とは?総括
冬キャンプをストーブなしで乗り切る方法とは?
➀テントに隙間風を入れない
②底冷え対策
③シュラフ
④焚火周りに工夫
⑤小物を使う
その中でも重要なのはシュラフと底冷え対策です。
シュラフと底冷え対策ははしっかりしないと寒くてあまり寝れなかった・・・という残念体験をしたことがあるからです。
逆を言えばシュラフと底冷え対策をしっかりすれば眠れます。
冬キャンプは僕は焚火の前で就寝時まで過ごしています。(天候にもよるが)
焚火から離れた場所で-10℃でも焚火の前では20℃以上あるので寒いことはありません。
それぞれ解説していきたいと思います。
\他にも色んなメンテナンスの仕方がありますよー!/
・メスティンのメンテナンス方法
・スキレットのメンテナンス方法(ショート動画)
・Tシャツに炭汚れの付いた時のメンテナンス方法
・鉄板の錆びの落とし方
・カーボンナイフの黒錆加工の仕方
【厳冬期】冬キャンプ ストーブなしで乗り切るには
ここからは冬キャンプを6年ほど体験してきた僕の持論なので万人受けのする解説ではないかもしれませんが、参考程度にしていただけると嬉しいです。
テント
テントは生地一枚二枚の世界なので僕はあまりこだわりがなく、正直何でもいいと思っています。
極端なことを言えばこんなパップテントでオープンやハンモックでも眠れます。
でもやっぱりテントの中で眠るのは安定感(安心感)があります。
しいて言えば、テント内への隙間風を減らすためにテントの裾にスカートが付いているテントが良いのかなと思っています。
スカートというのは…。
スカートがあることによって隙間風をある程度防ぐことができます。
スカートのメリット・デメリット
スカートは夏場は虫の侵入や雨の侵入を防ぐこともできます。
風の流れが少なくなるので、テント内が熱くなったり、蒸したりするというデメリットもあります。
でも冬場はスカートがなくても雪があるので、テントの裾部分に雪をかけて隙間を埋めればスカートと同じで隙間風を減らすことができます。
テントの形
テントの形も
ドーム型
ティピー型
軍幕
など様々あり、悩むかもしれません。
僕がおススメしたいテントの形は背の低いドーム型や流線形型テントです
その理由とは、吹雪や強風で煽られてテント倒壊という現場を見たことがあるので背の高いテントはある程度冬キャンスキルと経験、臨機応変に対応できるキャンパーでないと初心者には難しかなと、冷気は下に滞留し暖気は上に行く性質上、背の高いテントは足元が寒いです。
その点ドーム型は背も低く風などの受け流しやすい流線形・円形をしているから。
背の低いドーム型テントは背の高いテントに比べると温度差はそれほどない。
【重要】地面からの冷気(底冷え)対策
冬キャンプ ストーブなしで乗り切る方法として重要な項目として挙げたい1つとして底冷え対策です。
冬のテントで大切なのは冷気を遮断することです。
冷気とは地面からの冷気と、隙間風のこと。
この場合どちらも対策が必要です。
隙間風の場合はテントの所で解説しましたが、スカートのあるテントを利用する。
スカートの無い場合テントの裾に雪をかけて隙間を塞ぐことによって隙間風は相当減らせます。
冬の地面からの冷気は、テント内を冷やしていきます。
寝るときはなるべく地面から体を離すことが有効です。
そこで重要になるのはコットとマットの存在です
コットはなるべく地面から離れたものが良く、マットは断熱性の高い物が好ましいです
マットにはR値というものが存在します
R値とは、マットの断熱性を表す表記のこと。
真冬の厳冬期はR値6以上があると良いとされています。
また、R値は足し算が可能で例えば
R値3のマット+R値3のマット=R値6と同等の断熱効果
因みに僕が使っているマットは10㎝の厚みのマットレス
R値表記のない物も多いので注意
以下はR値4以上のマットになります
以下は僕が使っている10㎝インフレーターマットです
因みにR値は6.8ですR値の割にリーズナブルな価格で良いです
しかもインフレーターマットなので栓を開けて放置で膨らみます
底冷え対策は冷気の遮断!
隙間風と地面の冷気対策
隙間風はスカートや雪でテント裾を塞ぐ
地面の冷気はマットとコットを利用し地面から体を離す
マットはR値表記に注目する
厳冬期はR値6ぐらいあると良い
R値は足し算できる
シュラフを冬仕様へ
冬キャンプ ストーブなしで乗り切る方法として先ほど解説した底冷え対策と同じくらい重要なのはシュラフです。
いくら底冷え対策をしても布団(シュラフ)が寒いと良い睡眠はとれないかもしれません。
シュラフの中綿とシュラフの形も厳冬期の冬キャンプをするにあたって非常に重要になってきます
まず中綿ですが大きく分けてダウンと化繊に分けられ、どちらにもメリットデメリットがあるのですが僕は冬キャンプにはダウンシュラフが良いと思っています
ダウンシュラフとは水鳥の羽が中綿として使われています
保温性は強いが湿気に弱い特徴があります。
シュラフの形には封筒型とマミー型と2種類あり、冬キャンプに適しているものはマミー型です
マミー型は頭まですっぽりシュラフに覆われるため首元からの冷気もシャットアウトすることができますが、封筒型は首元が絞れない為冷気がもろに入ってきますので一工夫が必要になります
厳冬期キャンプにはダウンシュラフでマミー型!
焚火周りを工夫
ストーブを使用しない場合、暖を取る唯一の方法が焚火です。
夏場に行う焚火は焚火台を置いて焚火をすればいいですが、厳冬期はなるべく焚火の熱を自分の方に向け極力熱を逃がしたくないのです。
そんな時に役に立つのがウインドスクリーンです。
夏場に使う事もあるですが、夏場は“風よけ”です
また、ウインドスクリーンにも種類があり、金属、布製や自分で木で組んだりしますが、今回の場合、金属のウインドスクリーンで輻射熱も利用するのです。
暖炉をイメージしてもらうと良いかもしれませんね。
温度差は一目瞭然
小物を使う
小物も厳冬期を過ごす大事な存在です
ネックウォーマー
首元からの冷気は予想以上に体を冷やします。
僕は寝るときもネックウォーマーは外しません。
マミーシュラフで首元からの冷気を遮断しても、プラスでネックウォーマーをしてる・してないでは全然体感は違います。
寝るときはアウターを脱いでもネックウォーマーは外しません
湯たんぽ
これがあれば厳冬期でも勝ち組です。
鉄製の湯たんぽか、プラスチック製の湯たんぽか、電気湯たんぽかによっても違いますが、一番暖かいのはやはり金属製の湯たんぽです。
焚火をしている間にお湯を沸かして湯たんぽに入れてシュラフに入れて置くと寝るときは直ぐに眠れました。
ただ、火傷には注意しなければいけません。カバーを2重3重くらいして湯たんぽを包むと良いでしょう。
ホッカイロ
ホッカイロは物によって違いますが10時間前後暖かさを持続できるので就寝時の強い味方です。
直接肌に貼ってしまうと火傷のリスクがあるので必ず下着の上から貼りましょう
僕がおススメするホッカイロを貼る場所は
つま先に2枚
膝に2枚
お腹に1枚
腰2枚です。
10枚あれば一晩確実に持ちます
まとめ
冬の澄み切った空気の中、テントから顔を出し、朝日が雪を照らす光景を目にした時の感動は、何ものにも代えがたいものです。
冬キャンプは、夏のキャンプとは全く難易度が違います。
準備を怠ると寒くて眠れなくて切ない思いをしたり、途中リタイアという事もあり得ますが、勇気あるリタイアも必要になります
冬キャンプは、自然との一体感を感じられる、特別な体験です。しかし、同時に危険も伴うため、しっかりと準備をしてから行くことが大切です。
防寒対策をしっかりと行い、安全に冬キャンプを楽しんでください。
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